道場一種の未知の地点を散策していると……

「A・Iさん。自身も朝から農作業でボロボロです。今から夕方まで仮眠を盗るから、その間はN・Mさんからそれほど指導がなければ自由にしてていいよ」
 それは、とっても人材場合しからぬN・Hの素行だった。
「分かりました」
 先M・Tは外出し、僕はN・Hと同じように仮眠を食することにし、ゆっくりとしたフットワークで、どっか奥様ひとりで羽根休めできそうなスペースはないかと道場内側のあらゆる場所をあちこち探索した。
 二床には縁側を挟んでN・Mのライブラリーの向かい側にあと一門別の広場があった。ドアが開けっ放しになっていて中央が剥き出しのライブラリーは善良なN・Mらしく、正しく集積されていた。
 あまりの広場はドアが閉まっていたが中央は一体——。
「A・Iさーん!」
 一向にゼロ床から駆け抜けのぼってくるかのように鳴るM・Mの野太い動画が流れるなり、僕は反射的に広場のノブに掛けたツボを放すと一目散に階段を走り抜け下りてゼロ床に戻った。
(な、何事か……)